デジタルスレッド~ものづくりの情報と業務をつなぐ~

デジタルスレッド
~ものづくりの情報と業務をつなぐ~

なぜデジタルスレッドが必要なのか

製品の品質やコストは、設計・企画など開発の上流工程でほぼ決まるーー
これは多くの製造業で共有されている認識です。

しかし現場では、部門や工程を越えて情報が分断され、十分な根拠を持たないまま重要な判断を迫られる場面も少なくありません。
また近年、AIに判断や推論を担わせたいというニーズも高まっています。

そのため、部門や工程に散在する情報を整理・構造化し、判断に必要な根拠を、必要なタイミングで取り出せる状態をつくらなければ、AIの推論は根拠の薄い判断を積み重ねていくリスクを避けることはできません。

デジタルスレッドとは、単なるシステム連携ではありません。
設計・製造・サプライチェーンを貫く情報を、糸を紡ぐように一本の流れとしてつなぎ、必要なタイミングで取り出せる状態を作ることであり、開発上流における意思決定の質を高めるための情報基盤となります。

デジタルスレッド構築 3つのステップ

電通総研はデジタルスレッド構築までのステップを3つの観点で支援します

①BOMを中心とした業務定義意思決定を支える共通言語をつくる

エンジニアリング領域において判断スピードと質を高めるには、情報を体系的に整理し、必要な情報にすぐアクセスできる状態の構築が不可欠です。
その体系化の幹となるのは BOM(Bill of Materials) です。

BOMは単なる部品表ではなく、業務や判断をつなぐ「共通言語」となるべきものです。
しかし多くの企業では、
・設計、製造、サービスでBOMの捉え方が異なる
・従来システムの制約のみに基づいており、あるべき姿とは乖離したBOMが定義されている
・誰の、どの判断に使われるBOMなのかが曖昧
といった課題を抱えています。
これらの課題に対して、電通総研は「BOMの定義」と「システムへの落とし込み」を一体で支援します。
BOMを軸として情報を体系的に整理することで、開発上流の判断が後工程まで一貫した意味を持ち、手戻りや認識齟齬の発生を未然に防ぎます。

②エンジニアリング領域における適材適所システム活用と連携
 -MBSE・SPDM・BOPを「意思決定の流れ」としてつなぐ

エンジニアリング領域では、MBSE、SPDM、BOPといったシステムや手法が普及しつつあります。
一方で、それぞれが独立して運用され、開発全体の意思決定につながっていないという声も多く聞かれます。
デジタルスレッドの構築においては、各システムの役割分担を前提としたうえでそれらが持つ情報を一連の意思決定の流れとして連携させていくことが重要です。
これにより、なぜこの設計に至ったのか、どこに制約やリスクがあったのかといった情報が工程を越えて共有されるようになります。
結果として、過去の知見に基づき次なる最適解を効率的に導き出すことができます。

③ サプライチェーン(MESERP)との連携と、開発へ戻すフィードバックサイクル
 -デジタルツインの第1歩。 現場の事実を、次のものづくりへ

デジタルスレッドの価値は、エンジニアリング領域だけで完結するものではありません。

MESやERPが持つ、生産実績、原価差異、品質トラブル、調達・供給制約といった情報は、次のものづくりに活かされるべき重要な知見です。

これらのサプライチェーン領域の情報を開発領域へ戻す仕組みを構築することで、計画と実績の差分が可視化され、現場で起きた事実を開発プロセスにフィードバックできるようになります。
これにより、上流の意思決定は経験や勘に頼るものから、事実に基づく判断へと進化します。

この循環こそが、品質とコストを継続的に改善していくための基盤となります。

まとめ|データをつなぎ、意思決定の質を高める

過去の知見に基づいた根拠ある意思決定を実現し、さらにAIを業務に活かすためには、部門や組織全体で一貫したデータ基盤を構築することが重要となります。

競争力を高めるためにも、今からデジタルスレッド構築に取り組みませんか。
電通総研は、豊富な知見と実績に基づきお客様の変革をご支援します。

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~ものづくりの情報と業務をつなぐ~について

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