3次元公差解析 Variation Analysis 

3次元公差解析 Variation Analysis 

3次元モデルを利用して公差の累積によるアセンブリ品質のバラツキを事前検証し、公差配分、組立順、組立条件の決定の支援を行うソリューションです

Variation Analysisは、設計段階もしくは量産開始前に3次元モデルを利用して公差の累積によるアセンブリ品質のバラツキを事前検証し、公差配分、組立順、組立条件の決定の支援を行う、3次元公差解析ソリューションです。
JTテクノロジーをベースとした高機能デジタル モックアップツール Teamcenter Visualization に組み込まれており、CADに依存しない環境で公差解析を行うことができます。
電通総研は、20年以上にわたる公差解析ツールの販売とサポート提供の活動を通じて、数多くの製造企業で公差設計の実践を支援してきました。
幾何公差の基礎教育、各社固有の公差設計ルール構築支援、公差解析手順のテンプレート化など、さまざまな技術支援サービスを通じて、電通総研は製造企業の課題解決をサポートします。

導入効果

  • 公差検証の工数削減と精度向上
    解析により、手計算の複雑な検討作業を取り除き、公差設定の影響を短時間で正確に予測できます。
  • 製品品質の向上
    最悪値計算の設計による過剰品質を回避し、外観品質や動作ガタなどを改善し、顧客クレームが低減されます。
  • 部品製造と調達のコストを低減
    公差最適化により過剰精度の加工を取り除き、検査項目が削減され、製造と調達のコストが低減されます。
  • 組立工数の削減
    組立治具が削減され、組立時のマニュアル調整作業とシム調整作業が削減されます。
  • 量産不具合対応の工数削減
    不具合原因の部品、不具合箇所を早期に抽出し、対策実施をすばやく行うことができます。
  • 試作回数の削減
    公差解析で品質問題を事前に検証することができ、実機試作の回数が削減されます。

主な機能

可視化とモデリング

特定CADに依存せず高度な可視化が可能な Teamcenterのビジュアライゼーション機能を使用し、JTフォーマットにより複数CADから多数部品のアセンブリ形状モデルと属性を取り込み、解析に使用することができます。
使い易いGUIの直感的な操作で、公差解析の設定、解析実行ができます。
大規模アセンブリの解析で、断面表示、3Dクリアランス、マークアップ、計測などのデジタルモックアップの多くの機能が利用できます。

幾何公差の解析

Variation Analysisは、3Dモデルに定義された幾何公差(GD&T:Geometric Dimensioning and Tolerancing) に基づいてアセンブリ品質を解析します。
最大実体公差、複合位置度公差、共通データム、および不均等な面の輪郭度公差もサポートしています。長さに関する公差、サイズ公差にも対応し、図面指示を忠実に再現できます。
NX PMI や CATIA FTA などで定義した3Dの製造情報付加モデル(3DAM:3D Annotated Model)の公差情報をインポートすることもできます。

アセンブリ組立拘束エンジン

方程式ベースの包括的なアセンブリ組立拘束エンジンにより、静的およびキネマティクスのアセンブリ組立状態を把握し、過大拘束や過小拘束を理解することができます。

部品の弾性挙動の考慮

汎用有限要素解析ソルバーと連携し、締め付け、固定、スプリングバックなどによる部品の弾性を考慮した公差解析を行うことができます。

シミュレーションの活用範囲を広げる豊富な機能

  • グラフィカルな結果表示
    個々の測定値または測定値のレポートを、3D形状モデルに関連付けてグループをグラフィカルに表示します。
  • モデルと結果のデータ管理
    Teamcenterでモデルと結果のデータを管理することができます。
  • 公差分布の設定
    さまざまなタイプの統計分布を用いて公差分布を表現することができます。
  • ユーザー定義機能
    ギヤのバックラッシュ、圧力、アンバランスなどのユーザ定義式を追加した解析をサポートします。
  • 形状を修正し再利用
    CADを使用せずに、解析結果の評価を反映して部品の形状や位置を変更し、再解析に利用することができます。
  • 生産能力の評価
    生産能力データを取り込み、生産現場の問題について根本原因をリアルタイムに分析することができます。
  • 公差ライブラリーの作成
    さまざまな製造プロセスを表現するための包括的な公差ライブラリーを作成することができます。
  • 実製品データに基づく解析
    生産された部品の測定データを用い、バラツキの実際の状況を評価することができます。

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