去る、11月29日に電通総研 品川本社にてMBSEセミナー「サステナブルMBSEコトハジメ」が開催されました。
本セミナーは、SE/MBSEを始める際の課題や阻害要因に立ち向かう方法を、国内最新事例を通じてご確認いただくこと、また同じ悩みを持つ仲間と交流することを目的として開催いたしました。当日は約80名の方に参加いただき、大変盛況でした。今回のブログではこのセミナーの様子をダイジェストでお伝えしたいと思います。
最初に弊社より「なぜSE・MBSEが必要なのか」というメッセージをご紹介しました。既に何度も聞かれているかと思いますが、製品開発におけるSE/MBSEの重要性について御説明すると同時に、「システムズエンジニアリング/MBSEは知っているが、「その効果に自信が無い」「会社を説得できない」などの理由で立ち止まっている方の背中を押す」という電通総研のメッセージもお伝えしています。
ヤンマーホールディングス株式会社 朝井様からは「ヤンマーにおけるMBSE コトハジメ」と題して御講演いただきました。
「MBSEとのなれそめ」、「MBSE実施事例のご紹介」、「MBSEをうまく進めるためには？～過去の反省から」と非常に興味深い内容について講演いただきました。「最初から手を広げると挫折する」、「モチベーション維持のためoutputを早く出すことが重要」、「議論では領域を決めた上で敢えて発散させることが重要」など非常に興味深くかつためになる内容の多い講演でした。質問も多く、二十分のQA時間では収まりきらないほどの質問をいただきました。
本セミナーでは参加者同士が交流し合うネットワーキングの時間を設けております。SE/MBSEについて悩みを持ちつつも、相談できる人が自社内にいない、誰に相談したらいいかわからない、他社ではどのように取り組まれているのか参考にしたい、そのように考えられている方々にとって、有意義な時間になったのではないかと想像しております。三十分の時間でしたがあっという間に過ぎてしまい、「もっと時間が欲しかった」というご意見もいただいておりました。
ソニー・オリンパスメディカルソリューションズ株式会社（SOMED） 水上様からは「サステナブルなSE活動を目指して」と題して御講演いただきました。「SOMEDに於けるMB活動」、「MBSE実施事例の紹介」、「サステナブルな活動を目指して」とこちらも非常に興味深い内容について講演いただきました。SOMED様でのMBSE展開の苦労話を当事者ならではの視点からお話しいただき、共感するところの多い内容でした。水上様の講演に対しても多くの質問をいただいております。
最後に弊社より「サステナブルMBSEフレームワーク」としてMBSEの展開に役立つフレームワークについて御紹介いたしました。本セッションを通じて、汎用的なシステム設計プロセスの全体像と、モデル/ダイアグラム間の繋がりのフレームワークについてお伝えしております。「課題解決に必要な部分を切り出して使える」、「SEの基本プロセスに沿って検討が進められる」、「SEプロセス全体像を把握し、検討範囲が拡張できる」といった多くのメリットがあるフレームワークです。
いかがでしたでしょうか？当日のセミナーの雰囲気が少しでも伝わりましたら幸いです。
またセミナー後にアンケートを行いましたが、総合満足度として5点満点で4.4点と非常に高い満足度をいただいております。
アンケートでは「事例紹介が非常に参考になった。」「ネットワーキングの時間を活用し、各社様での取り組み、悩みを伺い、弊社での取り組みについても共有することができ、非常に良かった。」「最後のSE/MBSEフレームワークの話を今度よく聞かせてください。」といった嬉しい声もいただいております。
弊社で掲げているサステナブルMBSEとは、一過性で終わらず、小さくても継続して効果を出し続けられるMBSEのことを指しております。今回のMBSEセミナー、サステナブルMBSEフレームワークが、皆様のサステナブルMBSE実現の一助となりましたら幸いです。
本セミナー講演資料の一部は以下のサイトからアンケートにお答えいただくことでダウンロードいただけます。興味をお持ちの方はぜひアクセス下さい。
ご講演いただきましたヤンマーホールディングス株式会社 朝井様、ソニー・オリンパスメディカルソリューションズ株式会社 水上様のインタビュー記事を、弊社WEB上で公開予定です（2025年2月頃予定）。こちらもぜひご覧ください。
また、MBSEセミナーは今後も継続的な開催を計画しており、次回は一年後、2025年の11月頃を予定しております。今回参加された方も、参加されなかった方も、ぜひ次回の参加をご検討ください。
また、電通総研では各製品やソリューションについての情報を日々発信しております。ぜひご覧ください。
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