Model Based Enterpriseの略。MBEとは、製品製造情報(PMI:Product Manufacturing Information)を付加した注釈付き3Dモデル(3D Annotated Model)を企業全体で流通・活用する事により、設計指示の正確な伝達やものづくりへのデータのダイレクトな活用を推進し、大きな効果獲得を目指すコンセプトを言う。
日本の製造業の多くでは、3DCADの普及により3D設計が浸透しているが、最終的な正式出図は2D図面であり、下流工程には2D図面で情報が流通している。MBEの導入により、作図工数の削減や設計品質の向上、3Dモデルを基にした設計指示の正確な理解が期待される。金型や溶接、機械加工などの生産準備にも直接利用できるため、製造プロセス全体の効率化を図ることが出来る。
MBEはエンジニアリングチェーン全体に関わるため、様々な部門との協力が必要となる。まずは自社の現状を認識し共有することが大切である。企業がMBEをどの程度実践しているかはMBE Maturity Index(MBE成熟度指数)で評価が可能である。本指数の評価により、自社の現状と改善の余地を明確に把握し、MBE推進のための具体的なステップを計画することが重要となる。
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