用語集

公差解析

「公差解析」は、JIS B0625「公差解析用語」にて、「複数の公差が,仕様,機能,加工,組立て,コストなどを満たすかを検証する行為」と定義されています。従来は手計算やEXCEL等での表計算により検証を行うのが一般的でしたが、現在は3次元モデルを使用した「3次元公差解析」が多くの製造業で活用されています。

3次元公差解析では、手計算の複雑な検討作業を省き、公差の累積によるアセンブリ品質のバラツキを3次元モデルによる解析にて設計段階で事前に検証し、公差配分や組立順、組立条件を容易かつ短時間に予測することが可能です。これにより、製品品質の向上やコスト削減、組立工数の削減などの効果も期待できます。

「3次元公差解析」の代表的なソリューションが「Variational Analysis」です。Teamcenterのビジュアライゼーション機能を使用し、CADに依存しない環境で解析が可能です。特に、幾何公差 (GD&T) に基づいた解析においては、最大実体公差や複合位置度公差などもサポートしています。解析結果はグラフィカルに表示され、3次元モデル上で、公差の影響によるアセンブリ製品のバラツキを視覚的に確認できるとともに、標準偏差、Cp値、Cpk値といった統計情報と、バラツキに関するに対して寄与の大きい公差を寄与率順に出力できます。オプション機能により、部品の弾性変形による影響も考慮することができます。

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