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製造業のDXを加速する!
i-SPiDMによる検証・評価業務の革新

昨今、あらゆる産業でDX(Digital Transformation)の推進が加速しており、製造業も例外ではありません。競争力の維持・強化を目指す中、製品開発プロセスにおける設計案の検証や妥当性の評価はますます重要性を増しています。検証や評価業務に関わる多様な悩みを解決するため、電通総研はでは自社開発のプラットフォームを提供し、多くの製造業のお客様にご活用いただいております。

このプラットフォームは、検証・評価に関するデータを業務の流れの中で自然に蓄積し、素早く再利用できる「攻めの情報基盤」を目指しています。検証・評価業務において、開発期間とリソースの制約が厳しくなる中、要求仕様はさらに複雑化・高度化しており、検証評価項目は増加する一方です。そのため、「必要なデータがすぐに見つからない」「検証が不十分になりがち」「データのトレーサビリティ確保が難しい」といった課題を抱える企業が増えています。

具体的には、主に設計者、解析担当者、実験担当者が携わる検証業務、実験や法規認証を含む評価業務において以下のような悩みがあると考えており、本ブログではそのようなお悩みを解決するソリューションについてご説明します。

検証・評価業務の悩みと解決策

検証・評価業務におけるDXを促進するソリューションにおいて中核となるのが、電通総研が開発したWebベースのSPDMSimulation Process & Data Management)製品である「i-SPiDM」です。

i-SPiDMは、蓄積されたデータを管理・活用する「データ管理」機能と登録された処理を順番に自動で実行する「ジョブ管理」の2つの代表的な機能を備えており、更にオプション機能やAPIを活用することで他システムと容易に連携可能なことが特長となります。この特長を活かすことで、各部門で最適なツールを利用しつつも複数部門を跨いだ情報の一元的な管理・活用やデータフローの清流化、効率化を実現し、業務を改革します。

電通総研の検証・評価DXソリューションの中核を担うSPDM: "i-SPiDM"

i-SPiDMを中核として弊社では3つのDXを推進しております。

1つ目は「検証DX」です。検証DXでは解析で得られた情報はもちろん、解析では精度確認ができない実機を用いた情報まで一元的に管理し、更にトレーサビリティを向上させることで設計業務全体の効率化を実現します。

2つ目は「実験DX」です。実験DXでは実機を用いた情報の管理・活用に加えて実験設備の稼働監視も行い、故障に対する予知保全やリモートによる設備のON/OFFまで実現します。

最後は「認証DX」です。認証DXでは法規認証業務をスコープとして人の手を極力介在させない情報の自動取得やエビデンス管理、更に法規認証の業務プロセスとの連携による信頼性の高い認証プロセスの確立を実現します。

ここから3つのDXそれぞれの詳細内容をご説明します。

検証DX

解析や実験で得られる検証結果や特性値を一元的に蓄積し、活用することをメインのテーマとしており、解析結果と実験結果の統合的な分析やデータ間のトレーサビリティの担保を実現します。

"検証DX"の 目指す姿

まず、検証業務では「マルチドメイン/マルチフィジックス」対応が重要になっています。従来のCAEだけでなく、AIを活用したサロゲートモデルなど、最新技術の導入が求められています。

次に、これら多様な評価手法を統合し、全体を俯瞰できる評価システムの構築がポイントです。これにより、複雑な評価も効率的に管理できます。

さらに、評価プロセスで生まれる膨大なデータは、i-SPiDM(SPDMシステム)で一元管理。加えて、iQUAVISを使ったスケジュールやタスク管理も連携し、業務全体のマネジメント基盤を支えています。

また、計算リソースが必要な場面では、クラウドやHPC(高性能計算)環境との連携が不可欠です。電通総研ではPaaSやIaaSなど多様なクラウドサービスを提供し、SPDMやiQUAVISとも連携実績があります。

このように、現場とITの両面からお客様のDXをトータルでサポートできるのが当社の強みです。現場エンジニアの視点を大切にした支援で、価値を実感いただけると考えています。

実験DX

こちらは実験の業務に特化したソリューションであり、実機で得られた情報の一元管理・活用をはじめ、実験プロセスの管理や測定機器の状態監視による故障予知といった内容をメインのテーマとしています。

"実験DX" の目指す姿

抜け漏れなく評価項目を抽出した上で前後関係を考慮した実験計画を策定することで手戻りの防止に繋がり、更に各実験のプロセスとデータが紐づけて管理されることで過去知見の活用をより簡易に行え、更に測定機器の状態をデジタルに監視することで機器故障による遅延のリスクを極力排除することを可能にします。

また、実機を使用する場合はその大半が専用の場所での業務となるはずです。そのような状況においてスマホやタブレットは業務遂行に欠かせないデバイスとなっており、本ソリューションではマルチデバイスによる利用も可能です。

認証DX

こちらは試験の業務に特化したソリューションとなり、法規認証に必要な情報(測定データ、加工データ、認証レポート等)の一元管理のみならず、認証試験のプロセスの効率化をメインのテーマとしています。

"認証DX" の目指す姿

冒頭に挙げた認証不正を排除するための仕組みとして試験の記録~加工処理についてなるべく人の手を介在させず自動的に実施する且つ厳密に定義されたアクセス権の下で蓄積することを可能にします。

こちらのソリューションを活用頂くことで、各企業が取るべき対応を適切に処理しつつ負荷の大きな軽減に繋がります。

さいごに

弊社の3つのDXソリューションはお客様のニーズに合わせて柔軟にご提供可能です。情報の一元管理・活用を重視し、「貯めて」「探して」「使える」基盤を構築します。ソリューションは「i-SPiDM」を中心に展開しており、他システムとの連携も容易です。ご質問がございましたら、ぜひお問い合わせください。

また、DXソリューションをすぐに体験できる簡易POCパックもご用意しています。ご要望があれば、あわせてご相談ください。

i-SPiDMの簡易POCメニュー

i-SPiDMの簡易POCメニュー(現状業務の情報整理サポート)

i-SPiDMの簡易POCメニュー(簡易ToBe像作成サポート)

i-SPiDMの簡易POCメニュー(データ管理環境PoC)

今回のブログの内容にご興味のある方は、是非とも電通総研が開発したデータマネジメントプラットフォーム「i-SPiDM」を中心に据えた検証・評価DXソリューションの資料をダウンロードして御覧ください。

また、データマネジメントに関するご相談や、i-SPiDMのトライアルなどのご要望は以下よりお気軽にご連絡ください。
是非、ご一緒に"始めの一歩"を踏み出しましょう!


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