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ISID、VDX Studioを活用した「次世代の音開発」の支援を開始 ~サウンドデザインソリューション「UNMUTE」との協業~

株式会社電通国際情報サービス(本社:東京都港区、代表取締役社長:名和 亮一、以下 ISID)とグループ会社の株式会社エステック(本社:横浜市中区、代表取締役社長:筒井 桂一郎、以下 エステック)は、次世代モビリティのバーチャルシミュレーション拠点VDX StudioVirtual Driving eXperience Studio:ヴィデックススタジオ)」を活用した「次世代の音開発」の支援を開始します。

VDX Studioは映像・音・振動・コンテンツが一体となった実車さながらの走行テストを実現するレンタル型スタジオです。2022年9月1日に開設以来、500名以上の方にご試乗頂き、その特長を活かした技術支援の提供も実施しています。このたび、VDX Studioを活用し「音」の切り口で新しい取り組みを開始します。

パワートレインの電動化に伴い、モビリティの音環境は大きく変化しています。従来は内燃機関による音のレベルを下げる「低騒音化」が音に関する主な課題でしたが、エンジンレスになると「低騒音化」に加え、"サウンドデザイン"、アクティブノイズキャンセリング等の"アクティブデバイス"を組み合わせた「快音化」の実現が求められます。

VDX Studioは、低騒音化、サウンドデザイン、アクティブデバイスのバランスを複合刺激下で評価し、目標達成可能な構造、制御を検討することができる環境です。この環境を用いて、サウンドデザイナーがエンジン音サウンドやUIサウンドを通じてドライビング体験を「快音化」へ進化するお手伝いを行います。

ISIDはDentsu Lab Tokyo、STARRYWORKSが提供するサウンドデザインソリューション「UNMUTE」と協業し、未来のモビリティを実現するお客様向けの自動車用サウンドデザインソリューション "Vehicle Sound Design"VDX Studioにて提供します。"Vehicle Sound Design"では、Dentsu Lab Tokyo、STARRYWORKSが持つインタラクションデザインとサウンドデザインの知見を活かし、デザインされたサウンドに対してドライビングシミュレータを用いてターゲットユーザにとってのサウンド価値を調査し、コンセプトの妥当性を検証することが可能です。また、運転に集中できているか、眠気が低減できているか等、ヒトの状態を生体信号から把握し、サウンドによる官能の客観評価を実施することも可能です。

お客様から伺ったご要望やイメージを元にサウンドデザイナーが創り込んだ音を複数案用意し、VDX Studioにて車両走行音、振動、映像と組み合わせて試聴できるように準備します。開発関係者の皆様に乗り比べて頂くことで、目指すべき「快音化」の方向性がどうあるべきか、体感を通じて確認、検討ができ、次世代モビリティの新しい音開発を短期間で行うことが可能になります。